動物を対象とした実験を数多く行ない、服用量・安全性などを確かめた上で、
いよいよヒトを対象とした試験を行ないます。
次の段階の試験で、対象となるのは健康成人です。
「薬の効果を調べるんじゃないのか?なんで健康な人が対象なの?」
と、思われるかもしれませんが、この段階で患者さんに投与する事はできません。
それは動物と人間の体の仕組みが違うからです。
それを考えないで、投与してしまった場合、思わぬ事態になりかねないからです。
動物実験同様、入念に段階をクリアしなければなりません。
では、健康成人を対象として主に何を明らかにするかというと、
「薬がどの様にして人体に吸収されて、排泄されるのか」
「服用した後、体温・血圧・血液成分の変化はどうなっているのか」などです。
こうした健康成人を対象とした治験を
「第1相試験」 (別名 フェイズ?、臨床薬理試験)と言います。
これで試験は終りではありません。この次も入念な試験を行なうのです。